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第4回講座に寄せられた感想

Aさん

私達労働者階級と資本家階級の対立を規定している根本、 『賃金・価格・利潤』をくわしく学ぶことは、とても重要なことと思い出席しています。

労働力が商品として売り買いされる、資本家が好き勝手に使用することへの、一人の人間 としての尊厳、いきどおりを覚えます。

レジュメP15 資本家の利潤=資本家の「労働」に対する報酬。労働者と基本的に異なるのか。そこに 搾取が存在しない。やはりまったく立場が違うと思います。

賃金はどう決るのか。労働時間の闘い。 労働時間の短縮を闘い取った時、資本家の利潤が減少し資本主義は成立しなくなるのか?

この体制を労働運動を中心に闘っていく時、どう闘うのか。

賃金、労働時間の要求をしつつ、体制の変革が究極的目的とする、そこを労働者民衆にど う伝えるか…。

Bさん

  • 今回はめずらしく予習をしてきたので講師からの提起が以前より頭に入って、つ いていけた様な気がする。
  • 剰余価値の仕組を理解することが出来たと思う。

    労働者が革命の問題に飛躍するカギは、賃金制度そのものの廃止という事を、労 働組合の闘いとしても行うことによってかちとることにあるように思えた。労 働組合としては闘争と学習が必要!

Cさん

ウェストンの様な主張をする人は、かなり多いのではないかと思います。労働者を取り巻 く現状については理解しながら、決っして労働者の階級性に依拠しない姿勢。特に「公正 で平等な賃金」はその最たるものだと考えます。

以前、派遣会社を通じて工場で働いていた時のことですが、最初に所属した派遣会社が撤 退し、別の派遣会社が参入したことがありました。労働条件が切り下げられました。「あ なたのやっている仕事は時給900円の価値しかないんだから当然でしょ?」と言われ、 「いくら頑張っても1時間に900円しか価値を生み出せない劣等労働者」であるかの様に、 労働者を資本家は見ているのだと感じました。この時ほど怒ったことはありません。

「労組なき社会」をつくろうとしている資本家の攻撃の中で、労働組合はもう一度、賃金 闘争に取り組むことの重要性を訴えた方がいいと思います。近年、春闘も活気がなくなっ ている様に見えます。労働者の力を取り戻すという意味でも、日常的に経済闘争も意識し ながら労働者を組織していくことが重要であると思いました。

Dさん

労働力までも商品にされてしまっている資本主義的生産様式は、社会全体を支配している。 労働力は人間そのものに宿る力です。それを商品として売買することこそ、資本主義的生産 の矛盾です。労働者は富の直接的生産者です。しかし労働力を資本に売るこによってしか 生存を許されない。この階級関係こそ、あらゆる支配の根源です。だから労働者はこの現 実を打ち破る使命を負っているのです。革命の主体として新しい社会を建設することがで きるのです。

Eさん

労働者家族にとって、賃金の問題が最重要。少しでも多くの賃金をもらえるよう学歴のた めに塾に行って必死に勉強したり、職場で賃金を巡って労使、あるいは労働者間に様々な 問題が起きたりするし、あるいは賃上げ、一時金闘争が職場の団結の形成に最も効果的だっ たりもする。労働者の思いとしては「働いた分をきちんと払ってほしい」「能力や 努力を評価してほしい」といもの。

生活費のため、子どもの教育のため、老後のため、十分な賃金をもらうことを望みそのた めにがんばっている。

その賃金というものそのものが、資本家が労働者から搾取するためのシステムとして存在 している。資本主義であるかぎり階級が存在し、労働は奴隷労働なのだということ。

このことを、賃金のために必死に働いている労働者にどう伝え、資本主義についてどう考え てもらうか。職業、賃金、雇用形態などの分断を打ち破る階級的決起のための核心的部分 が賃金の問題だと思います。

Fさん

賃金とは何か、賃金制度とは何かを正しく理解することが重要だと思いました。資本主義 社会では労働者は生産手段を持っていないので、「労働力」を売って賃金を得なければ生 きていけません。そして資本家は労働者から「労働力」を買って働かせ、利潤を得ていま す。この事実を覆い隠すのが資本主義です。

私も『賃金・価格・利潤』などの学習会に参加するまで、賃金は働いたことに対する報酬 だと思っていました。賃金は労働力の再生産費であることを押さえると、「公正で平等な賃 金」が幻想だと思います。

第4回講座 マルクス『賃金・価格・利潤』(2)を行いました

9月25日(土)に第4回講座として マルクス『賃金・価格・利潤』全3回の第2回目の講座を行いました。 第1回の「マルクスのウェストン批判=賃金闘争否定論・労働組合有害論」に続いて今回は、資本主義の経済法則の科学的解明の核心点(賃労働と資本の基本関係=賃金労働者と資本〔家〕の非和解的敵対関係)について学びました。その中心軸は、労働者が生み出す剰余価値を資本家が何の対価も支払わずに手に入れる基本的な仕組み(階級的搾取関係)と、その「真実の関係」である階級的搾取関係を覆い隠す形態が賃金という形態だということ。次回のテーマでもある、「賃金闘争=経済闘争と労働組合は労働者階級の全面解放のテコとなる」ということを基礎づける資本主義の経済的土台の基本を学ぶ講座となりました。