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労働組合運動の前進のために −『資本論』を学ぼう

  • 第14期ひろしま労働学校第1回「マルクス『資本論』の映像を見て討論」資料②
2021年5月下旬 コメンテーター  高橋専任講師

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〔以下、本資料での『資本論』からに引用は国民文庫版(岡崎次郎訳)を利用し、分冊番号 とページ数のみを示します。なお、第1~3分冊が第1巻、第4~5分冊が第2巻、第6~8分冊 が第3巻です。また、映像からの引用は、コメンテーターが要約した部分もあります。〕

なぜ、今『資本論』なのか?

150年以上も前の本で、こんなに分厚い難しそうな本を改めて今、読む価値があるのかと 思われるかもしれない。でも、当時の社会も今の社会も資本主義社会で、同じ金儲(もう) けを一番優先するシステムです。そしてこの30年間のいわゆる「グローバル化」の下で、 資本主義が一番いいシステムだといろいろやってきた結果、格差が広がったり、過労死を するような働き方が広まったり、さらに言うと、環境問題がどんどん悪化したりしている。 その中で若者たちが今、資本主義じゃない別の世界をもっともっと作った方がいいんじゃ ないかというので、とくにアメリカなんかを中心に社会主義を支持するようになっている。 一部の資本家だけが儲ける今の社会ではなく、皆が自由で平等に生きることのできる社会 を作れるのではいかと感じているのです。(映像より)
こうした書籍がどんどん出版されている

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